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別れ際のことば
- 2004年5月18日 21:22
大久保通りを歩いていたら、十数年前の学生とすれ違いました。韓国出身で、タイプで言えばどらえもんのジャイアンみたいなガキ大将だった彼。お母さんが、これまた韓国の典型的なオモニって感じの働き者で、なんだか懐かしいにおいのする人だったせいか、私たちはよく「学校に来ない」だの「勉強しない」と言ってはお母さんに電話をしました。そして、一緒に「しょうがないねえ。まったく。。」とため息をついたものです。
彼女と手をつないで大久保通りを歩いていた彼は、私があれ!という顔をしたのに気づき、初めて私だと気づいたもよう。さっとつないだ手を放し、「おひさしぶりです」と挨拶してくれました。こういうときのとっさの行動は、日本人と韓国人は似ているといつも思います。何年ぶりだろうね、元気そうだね、なんて話してから、別れ際、「じゃ、また。こんど遊びに行きますから」、と言ってくれました。本当に来るだろうか..たぶん来ないでしょう。でも、それでいい、と思うのです。何より、そういう優しい言葉で別れることが、人間関係を繋ぐのだ、と思います。お互いほんのりいい気持ちで、なんとなく繋がって行く、という距離感がいいのです。これを、うそつきだ、社交だ、お世辞だ、と言うことも出来るけど、「じゃ、さよなら」なんて、あっけらかんと言われてしまうのは、なんとも寂しい気がするのは私だけではないはず。
悪ガキだったしテストの点は悪かったけれど、そんなところは教えなくても昔からツボを押さえていた彼は、私たちにとっても憎めないヤツでした。日本語を教えるのに本当に必要なことは何だろう、、って改めて考えさせられた一言です。
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