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  • 2004年6月28日 22:28

いつの間にか、蚊が入り込んでいたらしく、朝になると娘は身体も顔もぼこぼこに刺されたあとが。私は全然刺されませんでした。蚊のくせに、やはり若い方がいいみたい。

ところで、「か」という単音で一つの意味を持つ言葉は、日本語には多いですね。五十音順でざっと考えてだけでも、い(胃)う(鵜)、え(絵)、お(尾)、か(蚊)、き(木)、く(句)、け(毛)、こ(子)。。いやいや、改めてびっくりです。これは、外国人には聞き取りにくいものの一つでしょう。しかも、同音意義の言葉(胃、意、井、威、医。。)などとなるとお手上げです。日本人はこういうのをどう聞き取っているんでしょうか?
まず考えられるのは、文脈。たとえば、「イガイタイ』と言えば、「胃が痛い」と自然に理解するはず。それから、ピッチ〜音の高低です。日本語は中国語ほどではありませんが、音の高低で単語を区別することができます。たとえば、意と胃では、意の方を高めのピッチで発音しますね。
あとは、成句、ことわざのような、決まり表現で、文のかたまりで判断するもの。たとえば、「イニカイサズ」は「意に介さず」。「イノナカノカワズ」「井の中の蛙」、「イワジンジュツ」「医は仁術」など。

さて、こうして単音の単語を並べてみると、ことばというのは、単語だけ覚えているだけでは限界がありそうです。実際、私たちはこうした沢山のフレーズを脳にファイルしていて、そのフレーズが出て来た時にあてはめる、という作業を自動的にしているようです。そして、それが聞き覚えのない音だったりすると、知っている言葉や単語に勝手に置き換えて解釈しようとするのでしょう。
今年、広島大学の迫田久美子先生を教師の内部講習にお呼びし、第二言語習得論を講義していただいたのですが、講義の最後に面白いエピソードを紹介してくださいました。簡単に言うと、迫田先生の学生で日本語が驚くほど上手な留学生に上達の秘けつを聞いてみたところ、「お風呂の中で毎日、日本文学を音読していた」という例。まさに、たくさんの表現をファイルする作業をすることが上達につながったのだということがわかります。

うちの娘はつい最近まで、「カニササレタ」を「カニニササレタ」と言っていました。これを第二言語習得論的に解釈するとどうなるか。
この場合、「カ・ニ・ササレタ」という構造を、「カニ・・ササレタ」と置き換えたのだろう。。しかも文法的に釣り合いを取るため、ちゃんと助詞をつけ足して(さすがネイティブ!)「カニニササレタ」となり、私たち大人には「蟹に刺された」???と聞こえることになった、、というのが私の仮説。。この場合、本人は、蚊という単語も言えば分かるし、認識できている(らしい)というところがミソです。
とうわけで、こういう罪のない間違いは、親はにやにや笑って聞いているだけで、直したりせず、楽しんでいるだけでだいじょうぶ、という理屈です。あくまで、習得段階なわけ。

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