Home> 外国人の悩み
外国人の悩み
- 2006年8月15日 23:53
サマーコースもそろそろ終盤。わがビジネス日本語コースで恒例となった小平さん(NPO法人地域人才会議代表、パソナテック国際事業部長)のビジネス日本語コミュニケーション特別講座がありました。毎度のことながら、他では絶対に聞くことができない企業の本音、戦略など、本当に参考になることばかり。
ところで、今回の講義の中で、受講生の質問の中には、彼らなりの深い悩みを知ることが出来たのはもう一つ別の大きな収穫でした。
質問者の一人はドイツ出身の法律を専門とする女性。日本人の多くは、外国人と言えばアメリカ人と思っていること。アメリカ人= スーパーポジティブ&積極的 すなわち、外国人= スーパーポジティブ&積極的 という図式ができあがっている。本当はシャイで消極的なアメリカ人も少なくないのに。。という小平さんの話しに対して。。。ヨーロッパ人である自分たちは日本人と同様に遠慮したり謙遜したりする。少なくともドイツでは自分をアピールしすぎるのは好まれない。しかし、日本人は外国人が皆ポジティブで積極的で自己主張が強いと信じているため、自分たちが謙遜した場合、<本当に能力がない>と思うか、<外国人らしくない気弱な人>というマイナス評価をしてしまうのではないかと感じているとのこと。なるほど。さすが上級者らしい悩みです。
また、別のイタリア人女性は、敬語についても、同じような理由であまり丁寧な敬語を使いすぎるのは<外国人のくせに腰が低すぎる>と思われてマイナスではないかという迷いを訴えました。確かにそうですね。過剰な敬語を使う外国人は私の目にもやはり異様に映ります。板についてないからなおさら似つかわしくないように見えるのも確か。ただ、ビジネスの場面で言えば、自分の社員が乱暴な言葉遣いをするよりは、多少過剰と思えようが似合わなかろうが、一生懸命敬語を使っている方がにずっと評価できる、という小平さんの答えもごもっとも。
この問題は、<敬語>を使うか否か、というALL OR NOTHING では解決できないでしょう。敬語を使わなくてもです/ますで十分敬意は示せます。むしろそちらの方が自然だし一般的。親しいからって、いわゆる<タメぐち>をきいていい相手とそうじゃない相手がいます。そのあたりで失敗する外国人が多いのではないかと思います。これは、日本語教育の現場として責任を感じるところでもあります。ということで、また現場の課題を一ついただきました。ビジネスコースの参加者の皆さん、どうもありがとうございました!
Home> 外国人の悩み