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学生の発表
- 2006年9月26日 16:49
上級クラスの学生たちの日本についての調査発表があるというので、見に行きました。それぞれが一体何に興味を持ち、何を調べ、まとめるのか、というのは毎回楽しみです。今回は、日本の犯罪率、総裁選挙、うどんの種類、天皇の跡継ぎ問題、歌舞伎町などでした。。。はっきり言って、今日はちょっと出来が悪かった。特に、できるはずの三人が期待はずれです。そこそこまとまってはいますが、どうも手抜き。これはいけません。彼らは有名な企業のエンジニアたちで、会社の意向で日本語を学んでいます。入学した時点ですでに上級だった彼らは、それほど日本語学習を切望していたわけでもなく、会社にやれと言われたから、、という理由で半ばしぶしぶ、という事情と心境は察せられます。
。。まあ、それにしても、この発表は。。まさにやっつけ仕事。日本語力があるのでそこそこ形にすることはできるから、余計にこんなタカをくくったようなことをするのでしょう。こんな時間潰しみたいなことをして、1年間日本をよく見た気になられても困ります。教師というのは、つい、いいところを探してほめたくなるものですが、こういう時は<手抜きはわかるよ>と釘を刺しておきたいもの。
上級の学生たちで、ある程度のレベルになるとだいぶ自立していきますから、その段階の学生に何を教えるかはかなり大きな課題ではあります。まずは彼ら自身が、おのおの自分の課題を持ち、意識していくことが必要です。彼らほどの<日本語学習熟練者>になると、実は問題に気づいているものです。ただ、その問題に気づかない振りをしていたり、意識にはっきり上っていなかったりする。教師ができるのは、その意識化の手伝いぐらいでしょうか。そのためには、教師自身がその自分の役割に気づくことが重要です。<何を教えるか>ばかりでなく、学習者がどのステージにあって、何があればさらに伸びるか、ということを呈示できる能力。授業ばかり考えているとなかなか難しいことですが、ちょっと離れて俯瞰してみると、視野が広がって、見えなかったことが見えて来ます。見ていたと思っていたことの範囲の狭さ、小ささにも気づきます。とは言え、授業をこなす身としては、そう何でもかんでも一人で気づくことが難しいのも確かです。私の役割の一つは、教師たちがそういう視点を持てるようなきっかけの提供をすることでもあるのでしょう。
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