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2010年2月アーカイブ

スピコン間近

来週予定している校内のスピーチコンテストに向けて、講師室の机の上に積んであった学生たちの作文。一生懸命書いた筆跡に引かれて手に取った作文の一つに、日本人の奥さんがアメリカで出産した時のエピソードを書いたものがありました。ちょっと面白かったので発表前ではありますが、こっそり一部抜粋;

...痛かったので、彼女は日本語で話し始めました。
..........(中略)......
..(生まれた)赤ちゃんはとてもかわいかったです。赤ちゃんなのに髪がたくさんありました。私はとてもうらやましかったです。

拙い文ながら(だからこそ)、彼の目を通したリアルな情景が、彼自身の気持ちを伴って伝わってきますね。出産の際、陣痛で思わず日本語が出た妻を、「痛かったので」と思いやり、東洋人妻との間に生まれた子の頭髪が豊かなことに「赤ちゃんなのに」と率直に驚きうらやむ西洋人、という、聞いてみれば単純ながら、なるほど、と思わせられるヒトコマです。

来週の金曜日、彼がクラス選抜を勝ち抜くかどうかはわかりませんが、どんなスピーチが聞けるのか楽しみです。


写真は、私の家の近くのお蕎麦屋さんで撮ったもの。2月とは思えない陽気に誘われ、この時季限定の「さくら蕎麦」というのをいただきました。さくらの花びらを練り込んでいるという蕎麦は、ほんのりとさくらの香りがしました。さくらそば_300.jpg

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イギリスの語学留学受入れ方針変更

イギリスは、だいぶ積極的に留学生を受入れていて、そのため特に多くの中国人留学生が英国に流れていたのですが、この3月3日から、GSV (General Student Visa)受入れ学生の英語レベルの基準がCEFRのA1からB1に引き上げられたとのこと。
これは、かなり大きい引き上げとなります。日本語能力試験で言えば、4級すれすれかそれ以前程度の初級から、3級合格の中級レベルに上がったのと同程度への変更ですから、受入れ現場はかなり対応が大変なようです。
一応、この基準にも国費留学生の場合と、大学に無条件合格し事前コースを取っている場合は例外と認められるとか。

この他にも条件変更として;

認められるアルバイトは20時間から10時間以内に減少
6ヶ月以下の留学の場合は、扶養家族は同行できない
学部レベルでなければ家族は仕事ができない
信頼できるスポンサーが必要

などの制約が追加されたようです。海外留学は専門ではないので細かいことはわかりませんが、イギリスの語学学校のサイトからは、まだスポンサー基準やレベル認定方法などは手探りの部分もあり、対応に苦慮していることが伝わって来ます。

一方の日本ですが、昨年はかなり審査が緩和された一方で、申請する学生自体が減少しているという事情があり、イギリスが多くの学生を取っている!と、特に中国の学生を中心に受入れている学校が憂慮していました。これで、英国の影響は減るわけですから、そういう学校は安心すると思います。その代わり、質の悪い学生を受入れることになって問題が日本に飛び火しないよう、くれぐれも受入れに慎重になってほしいと思います。

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23年目

子育てのため休職中の知子さんが、かわいい2世を連れて遊びに来てくれました。
カイの誕生日、ということで、<超>長いロールケーキを携えて。

あ!そういえばそうだった!
先週の母語別交流で、学生たちにシュークリームを振る舞いハッピーバースデーを歌ってもらって、すっかり終わった気でいた私たちでしたが、本当の誕生日は2月1日でしたっけ。

さっそく、おたんじょうびおめでとう!のローソクを立て、なが〜いロールケーキでお祝いしました。
このロールケーキ、彼女の地元の有名なケーキ屋さんだそうで、手作り感あふれる美味しい味に一同感動でした。

今年で23年目。日本語を始めた頃は、日本語教師や日本語学校なんてわけがわからない存在で、何度説明しても分かってもらえませんでしたが、今はおかげさまで、だいぶ認知度が上がって来ました。日本の少子化とグローバル時代の到来で取り巻く環境も変わり、日本語教育の重要性も増しています。

日本語学校は外国人受入れの前線にあり、いくら真面目に取り組んでいようとも、海外事情、外交関係、国内状況など、さまざまな外的要因に大きく影響を受ける存在です。日本語学校の世界自体も悪名高い不法就労、不法滞在が問題になり、多くの学生はもとより日本語教師が長い間その負のイメージを背負ってきました。日本語学校も一生懸命そこから抜け出そうと、様々な自助努力をして不法残留やら犯罪などの割合が大きく下がり、質の向上に努めてきたのが認められつつありましたが、最近は新しい学校が増える傾向にあり、また心配なフンイキです。

今のご時世、「簡単に儲かる!」と思って学校を始める人/会社が増えているのです。
特に介護看護関連では、いろいろな分野の人たちが目をつけています。日本に必要なことに日本語教育が貢献できれば嬉しいですが、それを金儲けの種に考え群がる人たちはやはり駆逐されてほしいと思います。

人の移動には多くの闇がつきまといます。これに教育という砂糖をまぶして誤摩化そうとする人たちは、どの国にもいます。どの階層にもいます。日本にも、大手銀行のOBだとか、経営コンサルタントのような人たちが、あたかも立派な計画をいとも簡単に考えます。学校なんか簡単に作れますが、きちんと機能させることは並大抵ではありません。外国人受入れには、さまざまな不測因子が多いからです。

うちも23年経ち、おかげさまでいろいろな仕事をさせていただいておりますが、企業の高度人材受入れの日本語に携わる一方で、犯罪を起こした外国人の日本語教育に携わる機会もほんの少しいただきました。一人一人の人生に関わることになるこの仕事には明暗がつきまといます。そのことを引き受ける覚悟を持ちたいと改めて思います。民間学校なりのやり方で、社会的に機能し求められる存在となることを志向し、誇りを持って今年も頑張ります。

カイ創立記念ケーキ.JPG

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